赤い糸

絡まった小指の赤い糸
ほつれてほどけなくなって

無理やりひっぱたら
途切れてしまった

赤い糸

こだまする答え
がんじがらめの季節

夢を見ることも
忘れてしまえばいい

触れた闇
凍りついた心

間違えだらけ
通り過ぎてしまった道

引き返せない世界

君の鼓動
聞こえなくなる

千切れた小指の赤い糸
ほどいて風と共に飛ばしてしまう

生きる意味を感じたい

独りでも強く
そして弱く

波のように
河のように

広がる大地に
花咲く丘で

またいつか

自分の鼓動
感じていたいから

なにも無くなった
指先みつめて

不敵にこぼす笑み